私の通勤路 羽山渓編③
羽山渓の入り口付近の地層は、「枝の不整合」と言う呼び名があります。
この地層に見られる不整合は、中生代三畳紀(約2億5千万年前)の成羽地方に激しい地殻変動が起こったことを物語っています。
三畳紀の海底に堆積した貝を含む地層が、ジュラ紀(約2億1千万年前)に隆起して陸地となり、浸食を受けた後に海へ沈みました。そして、白亜紀(6,500万年前)に石灰岩を含む礫層が堆積した後、再び陸化して現在の姿となりました。
中世代の不整合が見られる場所は全国的にも少ないうえ、このように大規模な例は極めて珍しいことから、昭和30年、岡山県の天然記念物に指定されました。
写真の滝や渓流は、羽山渓入り口から200mほど行った道沿いに見られます。
遥かなる太古から築かれた大地を通勤しているのですね。
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